こんにちは!のかです。
5〜6歳になると子どもの世界はぐっと広がり、就学を意識する時期に入ります。
ちょっと長いお話も集中して聞くことができ、
大人としては読むことの楽しさを分かち合えるとても楽しい時期だなと感じています。
そんな時期にぴったりの絵本を選ぶことで、
語彙力・表現力・感受性をバランスよく育てることができます。
この記事では、我が家で実際に読んでおもしろかった厳選8冊をご紹介します。
親子での読み聞かせにぜひお役立てください。
※本記事では、著者名は「敬称を省略」させていただいております。
また、文と絵の担当が異なる場合は 作者名のみを表記 しています。
重ねてご了承ください。
5〜6歳向け絵本の選び方
長女は4歳の終わり頃から、
「自分で絵本をひらき眺める」ということが増えました。
読んでいるというわけではなく、
絵を見ているようす。
絵本が遊びの時間の過ごし方の1つとして
定着しているんだなと実感しました。
さて、5歳ともなると
「お話のおもしろさ」「長さ」「ことばのたのしさ」なんかを
絵本に求めるようになりました。
・挿絵があり、興味があるテーマであれば少し長めのお話を選んでみる
・おばけやどろぼうなど、絵本だからこそスリルを楽しむ
・想像力を膨らませる絵や表現が豊かなもの(これは0歳から意識)
また、この年齢では
ただ楽しいだけでなく「考えるきっかけになる本」を取り入れると
普段の生活での気付きが増えるなと思いました。
感性がどんどん豊かになる分、
絵本を選ぶ目は常に鍛えておきたいですね。
おすすめ絵本8選
1『うさぎのくれたバレエシューズ』(安房直子)
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内容:踊りに悩む女の子が、桜色のバレエシューズをきっかけに、不思議な靴屋と“うさぎバレエ団”に出会うお話。靴作りと幻想的な出会いを通して舞台の世界へと導かれていく物語です。
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対象年齢:5歳〜6歳
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ポイント:願いを叶えるだけでなく、自分から気づき、踊りたいという心が、夢に向かう力になると感じられる物語。細かい描写や美しい絵が心に残ります。
◎著者おすすめポイント
とにかく絵が美しい。本が大きめなので、見開きいっぱいに広がる桜がファンタジーの世界へとすっと引き込んでくれる作品。
バレエ好きな子にはこちらも
黒井健さんのやさしい絵が
モモコのゆったりした日常を描いています。
2『まゆとブカブカブー 』(富安陽子)
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内容:秋の林を走り回って遊ぶまゆが、動物たちが恐れる「赤い帽子のブカブカブー」を探す冒険に出るお話。
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対象年齢:5歳〜
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ポイント:好奇心を抱くまゆの姿がリアルに共感できて、ちょっぴり怖くてワクワクする冒険に心がときめきます。
◎著者おすすめポイント
まゆの好奇心はまゆの強さがあってこそ。どんどんと森の奥へ進むまゆを、怖いけど⋯がんばれ!と応援したくなる一冊。ブカブカブーの正体にもびっくりします。
まゆシリーズ、もう少し短いお話がいい方には
まゆの強さに鬼がたじたじになっています。
鬼が怖い子でも、おもしろくてついつい
見入っちゃうと思います。
3『どんぐりむらのだいくさん』(なかや みわ)
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内容:どんぐりむらの大工さんは、おもちゃや遊具、家まで何でも作る腕利き大工さん。ある日、村のみんなが集まれる「みんなのおうち」をひらめいて作ります。完成した家はなんと⋯?ほっこりした絵と登場するどんぐりたちに心が温まります。
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対象年齢:3歳〜5歳
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ポイント:読み聞かせの盛り上がりにぴったりなしかけ絵本。大工さんの優しさと工夫に心がほっこりしながら、ページをめくるたびにワクワクが膨らむ一冊です。
◎ 著者おすすめポイント
どんぐりむらシリーズはどれも絵がかわいらしく、安心して読み進められます。細かい道具や遊具の描写も見せ場。大工さん、近くにぜひ住んでほしい!
どんぐりむらシリーズはどこから読んでも楽しめる
どのお話もやさしくて大好きです。
1年間の四季が美しいこちらのお話もおすすめ!
4『おやつどろぼう』(阿部 結)
・内容:夜中、こっそりおやつを食べようとした男の子の前に、「しましま」のふしぎないきものが現れてケーキをひょいっ。あるところから続く別世界へと吸いこまれていき…ぼくは取り返せるかな?
・対象年齢:4歳〜
・ポイント:「夜」と「どろぼう」のWドキドキが、子どもの興味を引き付けます。
◎著者おすすめポイント
冷蔵庫の中から広がる「もうひとつの世界」が最高。ほどよいスリルで「つかまっちゃうかも!?」と親子でドキドキしながら読みました。読み終わったあと、思わず冷蔵庫をのぞきたくなる余韻も好き。
どろぼうがテーマの絵本
悲しさや優しさが感じられるのは
私だけではないはず!
大人が読むにも、おすすめのジャンルです。
5 落語絵本1 『ばけものつかい』(川端 誠)
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内容:「ばけものが出る」と噂されるちょっと怖〜い屋敷に引っ越したご隠居さん。怯えるどころか、庭仕事やら家事までおばけたちにお手伝いさせてしまうユニークな展開が笑いを誘います。落語らしいテンポも楽しい一冊です。
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対象年齢:5歳〜
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ポイント:落語の掛け合いネタがそのまま絵本になっていて、口に出して読むのが楽しい。ご隠居さんの「人使いが荒い」ではなく「妖怪使いが荒い」ぶりに思わずにんまり。
◎ 著者おすすめポイント
まるで小さな落語会を見ているようなテンポと演出。大人も思わず「そこまでする!?」とツッコみたくなるほどご隠居がどんどん仕事を頼む。妖怪たちもたじたじになるものの、その正体は⋯?!
おばけ好きな子へ
かわいいおばけたちの
楽しいお話ならこの2作のシリーズがおすすめです。
どちらも歴史がある絵本なので、
どのお話から読んでも楽しめます。
6『ぼくは王さま おしごとコレクション』(寺村輝夫)
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内容:「王さま」なのにもっといろんなことをやってみたい!という好奇心の旺盛な王さまが、いろんな「おしごと」に挑戦するお話が詰まっている1冊です。
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対象年齢:5歳〜(読み聞かせにおすすめ)
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ポイント:王さまがいつも通りに大臣の意見を無視して突っ走る⋯けれども、王さまなりに真剣に考えているのも伝わり、大事件に巻き込まれるも⋯!?
◎ 著者おすすめポイント
「わがまま」「うそつき」など、普段の生活ではちょっとできないけれど、お話の中では思う存分楽しめる!挿絵もあり、子どもも飽きない様子で「もっと読んで!」とお気に入りのシリーズです。
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我が家でハマった児童書
食べ物好きな長女がお気に入りの
「超ロングセラー」なこまったさん&わかったさんシリーズ。
児童書を探してる方、こちらもおすすめですよ!
(2025/09/18 23:57:17時点 楽天市場調べ-詳細)
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7 『くすのきだんちは10かいだて』(武鹿悦子)
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内容:野原にそびえるくすのき団地には、管理人の「もぐらのもぐ」と、階ごとにいろんな動物たちが暮らしています。違う存在を受け入れ、支え合うことの大切さがあたたかく描かれた絵本です。
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対象年齢:3歳〜5歳あたり
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ポイント:異なる個性を認め合うメッセージがやさしく、「心が温まる」といえばこの「くすのきだんち」シリーズを強くおすすめします。
団地に集まる住人たちの温かいやりとりなど、何度も読み返したくなる、一家に一冊はおいてほしい名作。
◎著者おすすめポイント
日常の中のしあわせを感じられる絵本。親子で気に入りすぎて、全てのお話を読みました。もぐのような温かく平和な老後を過ごしたい。
やさしい絵が気に入った方へ
絵を担当されている末崎茂雄さんの絵本「わんぱくだん」シリーズもおもしろい!
いつもの世界からファンタジーの世界へ、でも最後はいつもの場所へ戻って来る
安心感。お話好きな子なら4歳くらいから楽しめると思います。
8 『いやいやえん』(中川 李枝子)
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内容:やんちゃできかんぼうな保育園児のしげるくんが主人公のお話。短編で構成されており、どこから読んでも楽しめる。
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対象年齢:5歳〜(読み聞かせにおすすめ)
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ポイント:子どもの言動の自由と、そこにある“困りごと”をユーモラスに描きつつ、家族や友だちと“やっぱりいつもの場所が好き”という気持ちに戻る温もりが共感できます。現実と空想を自在に行き来するような、子どもの心の豊かさをそっと描いた名作です。
◎ 著者おすすめポイント
しげるくんの言動や行動に共感できるのか、子どもが聞き入ります。寝る前のおはなしとして、一番最初に選んだのがこの本でした。子供の頃読んでいたので、懐かしく楽しく読むことができたのを覚えています。
中川李枝子さんの児童書はどれもおすすめ
同作者の児童書はどれも楽しく、すらすら読めます。
少し長めなものもあるので、
図書館で借りて少しずつ一緒に楽しむといいと思います。
番外編:食べ物絵本まとめ
想像力が広がるこの時期には「食文化」や「料理の手順」を描いた絵本がおすすめ。日常の食事にもつながります。

「考える力」「感情を理解する力」を作る大切なツール
「絵本」「おすすめ」で調べると
たくさんの情報が出てきますが、
名作だからといって必ずしも我が子が気に入るとは限りません。
もし近くに図書館があれば、
気になるものはどんどん借りて、
お子さんといっしょに楽しみながら「隠れた名作」を
探してみるのも楽しいですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。


