福音館「ちいさなかがくのとも」感想|3歳&7歳と「なんで?」を一緒に楽しむための科学より絵本

こんにちは、のかです。
わが家では2025年4月から、福音館書店の月刊絵本シリーズをいくつかセットで購読しています。
その中でも、いちばん長く気に入っているのが「ちいさなかがくのとも」です。
タイトルに「かがく」と入っているので、最初は少し身構えていました。
でも、数か月読んでみた結論は、
「ガチガチの科学本ではなく、身近な自然に気づくきっかけをくれる絵本」。
いい意味で期待を裏切られたシリーズでした。
「ちいさなかがくのとも」ってどんなシリーズ?
3歳&7歳、それぞれの楽しみ方
外遊びの前後に読むと楽しい理由
どんな家庭に向いていそうか
「ちいさなかがくのとも」は、数年前に一度やめて、またあらためて購読を再開しています。
完全に私の個人的意見ですが、かがくのともってどうなの?という方のお役に立てれば嬉しいです。
ぜひ最後までご覧ください。
「科学の教科書」ではなく、「身近な自然に気づくための絵本」
雨・風・雲
虫・草花
季節の変化
子どもたちが普段の生活で必ず目にしているものが多く取り上げられます。
「にじが でた!」
2022年7月号虹が出そうな空の日には、「太陽の反対側を見るといいんだよ」ということを教えてくれた絵本です。スマホで調べればすぐに分かることですが、絵本を通して知ることで、ぐっと印象に残りやすくなったと感じます。
図鑑のように情報がぎっしり詰まっているわけではなく、あくまで「絵本」として読める1冊です。
ストーリーを追いながら、絵の中の細かい変化に気づいていく感覚で読めます。
子どもに「これなに?」「どうして?」と聞かれたとき、スマホで調べて「◯◯だからだよ」と答えるのも、今の時代もちろんアリです。
ただ、絵本を通して「知らなかったことを知る」ほうが、ちょっとした体験に近くて、ただ調べるより記憶に残りやすいと感じています。

みんなの かきのみ (ちいさなかがくのとも2025年11月号)
「みんなの かきのみ」 2025年11月号
人間だけでなく、虫や鳥や動物にとっても大切な食べ物だと教えてくれる絵本です。木に残った実にもちゃんと意味があると知って驚きました。わが家の庭の柿を収穫したり干し柿にしたりしながら、この本を読んでいました。
そして大切なところですが、内容はちゃんと事実に基づいています。
「自然をじっと見ていると、こんな発見があるよ」という視点をそっと渡してくれる感じです。
7歳は「知識」寄り、3歳は「体験」寄りで楽しんでいる
同じ本を読んでいても、3歳と7歳で楽しみ方がまったく違うのが面白いところです。
小1・7歳の場合
7歳はどちらかというと、「自分がもう体験したことを確認しながら」楽しんでいます。
「そうそう、これってこうなってるんだよね〜」
「これ知ってる!あのね…」
と、自分の記憶と照らし合わせながら読むことで、より印象に残っているように感じます。
年少・3歳の場合
3歳のほうは、どちらかというと「これからの体験の種まき」担当です。
「これなんだっけ?…絵本で見た!」
「(実物を見ながら)またあの絵本読みたい!」
という感じで、
「絵本で知る → 実物を見る → もう一度読みたくなる」という流れをくり返しながら楽しんでいます。
そのぶん、自分から最初に「これ読みたい」と持ってくることは少なめ。
親が先に読んでおいて、あとから「知っているものが出てくる絵本」としてリクエストされるパターンが多いです。
ふとしたときに絵本の内容を思い出すこともあるようで、
「今日はぬいぐるみ洗う!」と言い出すこともよくあります。

あわあわ ふわふわ! くまの たんくん (ちいさなかがくのとも2023年3月号)
「あわあわ ふわふわ!くまの たんくん」
2023年3月号この本を読んでから、家の「洗えるぬいぐるみ」を集めて毎日順番に洗っていました。「気持ちよさそうだね〜」「あんまり強くしぼるといたそうだよ!」と声をかけながら、絵本に出てくる「たんくん」のように、ぬいぐるみを大切にしたい気持ちを改めて思い出させてくれた1冊です。

毎日交代で洗ってもらえたわが家のぬいぐるみたち。
「洗えるぬいぐるみ」たちのお話は、こちらの記事にも載せています。
外遊びの「前後」に読むと、楽しさ3倍
個人的に感じている「ちいさなかがくのとも」のお気に入りポイントはこちらです。
外遊びの「前」と「後」に読むと、1冊で3回おいしいところ。
① 外に出る前に読む
たとえば、天気のいい日。
「今日は公園に行こうか」と決めた朝に、
その日の天気や季節に合いそうな号を1冊選んで読みます。
雲が主役の号を読んでから空を見に行く
虫の号を読んでから、草むらをのぞきに行く
といった感じで、子どもの意識の向き先が少し変わります。
② 外で「本と現実」がつながる
外に出るときも、私はつい忘れがちなのですが、ふとしたタイミングで子どもがこんなふうに言ってくることがあります。
この瞬間、「本の中の世界」と「外の世界」がつながる感じがして、親としてもちょっと嬉しくなります。

くさはらこみちで おさきにどうぞ (ちいさなかがくのとも2023年4月号)
「くさはらこみちで おさきにどうぞ」
2023年4月号この絵本を読んでから、虫や鳥を見つけても、追いかける前にしゃがんでじっと観察するようになりました。「何してるのかな?」と話しながら見る時間が増えて、散歩のたびに本の場面を思い出せるのが、親としてもうれしい1冊です。
③ 帰ってきてから、もう一度読みたくなる
家に戻ると、さっき見てきたものを確かめるように、同じ号をもう一度読むことも多いです。
こんな具合に、1冊の絵本が
- 出発前のワクワク
- 外遊び中の「気づき」
- 帰ってきてからの振り返り
こんな3段階で楽しめるのが、ちいさなかがくのともの強みだと感じています。
自然を見る視点を増やしてくれる
「理科の先取り教材」というより、自然を見る視点を少しずつ増やしてくれる本
雨の日の窓の外、ベランダから見える雲、近くにある木のみや草花などなど普段の生活の中で身近にあるものたち。
どれも前からそこにあったはずなのに、
このシリーズを読んだあとだと、ちょっとだけ視点が変わります。
「あ、あのとき本に出てきたみたいな雲だ」
「くものす見つけた!もっと探そう」
ほんの少しだけ観察モードになる。
それだけで、外に出よう!と思う回数が増えました。
親の「なんで?」に全部答えられなくてもいい安心感
子どもと外に出ると、だいたい一度は聞かれること。
正直に言うと、私は理系でもないし、すべてに完璧に答えられるタイプの親ではありません。
そんなとき、ちいさなかがくのともがあると、「一緒に考える」方向に持っていけるのが地味に心強いです。
すべてを完璧に説明しようとしなくても、絵本に少し頼りながら「一緒に考えてみようか」と話せるのは、親としても気持ちがラクだと感じています。
ちいさなかがくのともが合いそうな家庭
実際に数か月読んでみて、「こんなご家庭には合いそうだな〜」と感じたポイントを、ざっくりまとめるとこんな感じです。
- 外遊びや自然が好き、または「好きになってほしい」
- 図鑑よりライトに、まずは絵本で自然に触れさせたい
- 子どもの「なんで?」に、気軽に答えるヒントがほしい
- 勉強というより「楽しく読める科学寄りの絵本」から始めたい
一方で、
- 今は絵本より、まずは生活リズムを整えるので精一杯
- 自然の本より、乗り物やキャラクター絵本をたくさん読みたい
という場合は、今すぐ無理に取り入れなくても大丈夫だと思います。
ほかの絵本でしっかり楽しめていれば、それだけでも十分だと感じます。
外遊びがちょっと楽になる「科学寄りの絵本」
ちいさなかがくのともを読んでみて、今のところのまとめはこんな感じです。
内容は“科学寄り”だけど、あくまで絵本として読みやすい
7歳は「知識+想像」、3歳は「体験とのリンク」でそれぞれ楽しんでいる
外遊びの前後に読むことで、1冊を「3回おいしい」使い方ができる
親が全部説明できなくても、「一緒に考える」スタンスでいられる
そして、わが家のざっくりした福音館の月刊シリーズの位置づけです。
物語メイン → こどものとも
年少さん用 → こどものとも年少版
長く残したい名作 → こどものともセレクション
外遊び&自然のきっかけ → ちいさなかがくのとも
こんな方には、ちいさなかがくのともはとてもおすすめです。
それぞれのシリーズごとの感想記事も書いているので、
福音館の定期購読に興味がある方は、ぜひ合わせて読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。











